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2021年11月10日(水曜日)
若手の理学・作業療法士、実務研修で質向上 茨城県、地域リハ施設で受け入れへ
若手のリハビリ職種が実務経験を積める育成体制を整備するため、茨城県は地域リハの資源を持つ医療機関で、理学療法士と作業療法士の実務研修を始めました。
県内の各施設で今後、受講者を受け入れる見通しです。
理学・作業療法士をめぐっては、職域が医療や介護だけでなく、予防領域などにも拡大しています。
専門性や多様性が求められており、卒後教育の重要性が高まっています。
「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の5つのサービスを一体的に受けられる地域包括ケアシステムの推進や、在宅医療の充実のためにも、若手の理学・作業療法士を増やすだけでなく、教育による質の向上も求められています。
こうした状況などを踏まえ、茨城県は、リハビリにかかわる取り組みを充実させる必要があると判断しました。
「若手のリハビリ職が共通して知識を共有できるようにする」とし、地域のリハビリテーション力の向上や介護分野への支援、関係者との連携強化などを進めるなかで、新たに若手の理学・作業療法士の育成を盛り込んだということです。
研修は、実務経験が原則1年目から2年目までの茨城県内の医療機関などに従事する理学療法士と作業療法士などが対象です。
1人当たりの研修期間は1年間です。
茨城県は、実務研修の内容などの募集情報を、各医療機関や施設などに送付しました。