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2021年10月21日(木曜日)
小美玉市の贈収賄事件 初公判 両被告とも起訴事実を認める
小美玉市の幹部職員が、市が所有している土地に関する情報を知り合いの男に提供した見返りに、韓国旅行の代金を肩代わりしてもらったとされる贈収賄事件の初公判が、10月18日、水戸地方裁判所で行われ、収賄側、贈賄側それぞれの被告は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
収賄の罪に問われているのは、小美玉市の元総務部長、我妻智光被告62歳、一方、贈賄の罪に問われているのは土木会社代表の内田昭一被告78歳です。
18日の初公判では、起訴事実に対する認否のほか証人調べと被告人への質問などが行われ、元総務部長の我妻被告は「市役所の職員として市民の信頼を裏切ってしまい深く反省している」と述べました。
検察は「市役所への信頼低下につながる悪質な行為だ」として我妻被告に対し懲役1年2カ月、追徴金22万8000円を求刑しました。
また、内田被告には懲役10カ月を求刑しました。
一方、それぞれの弁護人は「すでに社会的制裁を受けている」として執行猶予付きの判決を求めました。
判決は12月1日に言い渡されます。