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2025年03月26日(水曜日)

茨城県、オフサイトセンター「誘導雷」未対策

ひたちなか市にある原発事故対応の拠点、オフサイトセンターで、落雷に伴う「誘導雷」という現象への対策が取られていないことが分かり、茨城県では、新年度(2025年度)以降、装置を配備するなど対策を講じることになりました。

県原子力安全対策課によりますと、佐賀県唐津市にあるオフサイトセンターで、2023年9月、近くに雷が落ちた影響で高圧の電流が電線などを伝って施設内に流れ込む「誘導雷」という現象が発生し、外部電源から非常用電源への自動切り替え装置が壊れるなどして2度にわたって停電しました。

建築基準法では、全国のオフサイトセンターに「誘導雷」対策の記載がなく国が2024年3月にガイドラインを改定しました。茨城県は「オフサイトセンターに避雷針は付いているものの、誘導雷の現象が佐賀県特有のものではない」としました。そのうえで、「誘導雷は半径2キロ前後の場所に落ちてから電線を伝うので、新年度以降、国の補助100%を前提に誘導雷の経路となる電線にストッパーを配備する」などと説明しました。

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