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2025年03月24日(月曜日)
土浦聖バルナバ教会 登録文化財に 喜びの声 土浦現存最古の鉄筋コンクリート
国の文化審議会は3月21日、土浦市の日本聖公会土浦聖バルナバ教会の礼拝堂を登録有形文化財に指定するよう答申しました。土浦周辺でもっとも古い鉄筋コンクリートの建築で、地域に開放され、親しまれてきました。
登録文化財となったことに、関係者から喜びの声が上がりました。イングランド国教会の流れをくむ日本聖公会は1902年、教えを説く講義所を土浦に開き、1930年に現在の礼拝堂を建てました。モダンな雰囲気で、とんがり屋根の塔などからなる、昭和前期の鉄筋コンクリートの建築です。建てた当初の状態が維持され「国土の歴史的景観に寄与している」と評価されました。入口が開いているときは内部も自由に見学でき、昭和初期の足踏み式のオルガンなども展示されています。土浦市によりますと、市内の国登録有形文化財は今回を含めて合わせて7件となりました。
建物は満州事変の前の年に建てられました。終戦の年、空襲によって焼失する教会もある中で、この建物は戦禍をまぬかれ、苦難の時代を乗り越えました。