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2021年10月08日(金曜日)
県域テレビ 県「熱意あれば、国に要望活動」
47都道府県で唯一、県域テレビ局がない茨城県に、県域テレビを開設することについて、茨城県は、県民のあいだ
にテレビ局開設を求める熱意があれば、周波数の割り当てなど、国への要望活動に取り組むことにしています。
10月7日の県議会で、いばらき自民党の加藤明良議員の一般質問に、飯塚総務部長が答弁しました。
加藤議員が「今後、テレビとインターネットという異なるメディアを連動させコンテンツを発信するなどのクロス
メディア化が加速し、テレビが核にもなる。現状をどう受け止めるのか」とただしました。
茨城県は47都道府県で唯一、県域テレビ局がありません。
ローカルテレビについては、災害報道の即時性、行政や観光の情報発信などで、設立を待ち望む議論がありまし
た。
茨城県には1971年にUHFチャンネルが割り当てられ、過去に複数の事業者が免許を申請したものの、地デジ放送の
完全移行までにすべての事業者が申請を取り下げています。
17年前にNHKが全国初の地デジ県域放送を開始しましたが、つくば市や古河市、筑西市などを含む県西地域などで
はケーブルテレビに加入するなどしないと視聴できず、地デジの視聴エリアは県央、県北、鹿行地域の一部に限ら
れています。
これまでの県議会では、大井川知事が「ICT・情報通信技術の時代にテレビだけが効果的な媒体とは断言できず、地
方テレビ局の広告収入はものすごい勢いで減っている」と答えてきました。