土浦市が奨学金の返還支援　 地元で就職の若者対象 新年度から

土浦市は、新年度（2025年度）から、市内の中小企業に勤める若い世代の住民を対象に、奨学金の返還支援を始めます。

対象は、いずれも30歳未満で、市内に1年以上住んでいる人や、地元の中小企業や保育士、看護師として働いたりしている人です。返還分の半額を支給します。日本学生支援機構の貸与型奨学金を利用し、定額で返還する方式の人などです。最大で年間10万円を支援し、支援の期間は最長5年です。合わせて、県外から市内への転入を希望する大学生が、県内企業への就職活動にかかった交通費を支援する事業も始める方針で、都内に本部があって、千葉、神奈川、埼玉など1都3県の校舎に通う学生に1回につき、最大で4260円を支給します。

都内への通勤圏となっている地域では、若い世代の人口流出が課題となっています。　土浦市でも、奨学金の返還支援といった事業を通じ、定住や移住を促進する方針です。同様の制度はすでに、県南部の阿見町、利根町などが導入しています。