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2021年09月21日(火曜日)
長久保赤水顕彰会に日本地図学会特別賞 高萩市は資料の修復に取り組む
江戸時代に日本地図を作った高萩市出身の儒学者、長久保赤水の功績などを一般向けに広く伝えたとして、日本地
図学会はこのほど、長久保赤水顕彰会に特別賞を授与しました。
長久保赤水は江戸時代の後半、 伊能忠敬が測量を基にした正確な日本地図を作るより42年も前に様々な地理情報
を基に庶民にも広く利用された日本地図を作りました。
顕彰会では赤水の功績を多くの人に知ってもらおうと、30年近く前から小学校での出前授業や史跡の案内、漫画を
使ったピーアールなどの活動を続けてきました。
その結果、去年9月には子孫が持つ関係資料が国の重要文化財に指定されたほか赤水の作った日本地図が今年の
春、中学校の社会科の地図帳に採用されました。
顕彰会の佐川春久会長は「長年の活動が実り、赤水の功績が少しずつ知られてきた。地図の作成のほか、今は赤水の果
たした天文学への功績にも注目が集まっているようだ」と話しています。