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2025年02月21日(金曜日)
妻子6人殺害、死刑確定へ 日立、上告棄却
2017年に日立市の自宅で妻と子5人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた男の上告審判決で、最高裁第2小法廷は2月21日、「刑事責任は極めて重大だ」として裁判官4人全員一致の意見で被告の上告を退けました。
これにより、1審と2審の死刑判決が確定します。
この裁判は、2017年10月6日、自宅で当時3歳から11歳の子ども5人と当時33歳の妻を包丁で複数回刺した上で、玄関付近にガソリンをまいて放火し殺害したとして、無職の土肥博文被告、旧姓小松博文被告40歳が殺人などの罪に問われたものです。
第2小法廷は「強固な殺意に基づく残虐なもので、人命軽視の態度が甚だしい」と指摘しました。
土肥被告は起訴後に心不全などで倒れ、後遺症で事件当時の記憶を失っており、弁護側は「訴訟能力を欠き、手続きに違法がある」として死刑の回避を求めていました。(共同)