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2025年02月07日(金曜日)
必要な栄養をとるよう工夫 治療戦略実践を「悪液質」で講演 筑波大付属病院
がんになって食欲が低下し、体重が減っていく「悪液質」について、インターネットを使ったオンライン講演会が1月開かれ、京都市の山科病院消化器外科の荒金英樹部長が食べ方を工夫して、治療と組み合わせてほしいと呼びかけました。この講演会は、筑波大学附属病院が開いたものです。
「悪液質」は、がんなどの慢性疾患の患者に多く見られ、食欲が低下し、筋肉や脂肪が減ってしまうというものです。診断や治療が難しく、医療者の理解度も低いといわれます。講演会で、荒金さんは、「患者を食べやすい姿勢に変えるだけで必要な栄養がとれるようになる」、「手術後のリハビリには、有酸素運動が有効」と話しました。荒金さんは、地元・京都の料亭と一緒に介護に適した食事作りをしています。悪液質の治療として、栄養療法や運動療法、薬物療法に加え心理的なサポートも大切と訴えました。