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2025年01月30日(木曜日)

「流域治水」で水害防ぐ つくば市の国総研 デジタルテストベッド 109水系で運用へ

つくば市の国土技術政策総合研究所は、3D技術の活用で仮想空間上に河川の流域を再現して実証試験ができる環境を整備し、新年度(2025年度)から運用を始めることになりました。

「流域治水デジタルテストベッド」と名付け、すでに国が管理している27の水系で機能テストをしています。浸水地域を青く示すなどして、地域での水の深さを「見える化」します。新年度から、全国の直轄109水系で運用し、自治体の「流域治水」対策の立案と支援につなげたい考えです。国総研は、都内で1月29日から開かれている「G空間EXPO」で、開発の状況を報告しました。

流域治水のデジタルテストベッドは、地形や建物を3Dで仮想空間に再現し、過去のデータなどを基に雨を降らせ、治水施策の検討に活用する取り組みです。会場には企業の関係者も訪れていました。

2025年度は国総研の開発領域に限定して行い、順次、活用の幅を広げます。将来的には産学の技術開発に加え、地域にも広げたい考えです。

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