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2025年01月29日(水曜日)
東京延伸「資金に問題」TX社長 考え
「つくばエクスプレス」の東京駅までの延伸に向けて、運営会社の第3セクター「首都圏新都市鉄道」の渡邊良社長は1月28日、つくば市内で記者会見し、「資金のフレームワークの問題を考えてやっていくことだ」と述べました。
「つくばエクスプレス」の東京駅までの延伸をめぐっては、昨年末に、守谷市など沿線1都3県の11の自治体が期成同盟を設立し、国や「首都圏新都市鉄道」への働きかけを強化しています。巨額の建設費や大深度の地下工事などの課題がありますが、茨城県が方針を決めているつくば駅からJR常磐線の土浦駅への延伸との一体整備案や、東京駅と臨海部を結ぶ 「仮称・臨海地下鉄」との接続案など、延伸を後押しする機運が出ています。
そして、コロナ禍での利用客の落ち込みの影響で借入資金の返済が重荷となるなか、渡邊良社長は「6両編成を8両編成に増やすためのホーム延伸など、通勤時の混雑緩和に取り組みたい」と述べ、優先課題とする考えを示しています。
また、開業から20年を迎えるにあたって、クレジットカードを使ったタッチ決済の導入へ自動改札機に端末を設置し、利用者の数などの動向を調べる実証を始めると発表しました。