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2025年01月20日(月曜日)
原発事故避難情報アプリ、DL(ダウンロード)伸び悩み
原子力災害が発生した場合の円滑な避難を目指そうと、茨城県が去年(2024年)提供を始めたスマートフォンで見られる無料アプリのダウンロード数が、伸び悩んでいることがわかりました。
県原子力安全対策課によりますと、スマートフォンで見られる無料アプリの去年4月から12月までのダウンロードの件数は、およそ5700件でした。アプリは、重大な原子力事故が発生した際、ラジオや防災行政無線からの情報が、市町村単位の広い区域になってしまうという弱点を解消することが狙いです。住民の避難先や経路が、市町村単位ではなく小学校の「学区」や「町内会」の単位で異なることを考慮しています。
戸澤雅彦原子力防災調整監は、「東海第二原発の半径30キロ圏内に91万人が住んでいることを考慮すれば、DL(ダウンロード)件数は伸び悩んでいる。避難の場所と経路の把握は自分の事だと捉えてほしい」と話しています。