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2021年04月14日(水曜日)
JAなめがたしおさいの輸出総量、15倍に
JAなめがたしおさいの、さつまいもなど、農産物全体の今年度の輸出総量が、昨年度に比べ、およそ15倍に飛躍したことが分かりました。
JAなめがたしおさいでは、5年前から東南アジア、4年前には現在の主な輸出先のカナダ向けに、船便での輸出を始めました。また、タイ向けなどにも輸出を始め、行方産さつまいもの満足度と知名度向上を図っています。
おととし7月には大井川知事によるフランスでのトップセールスをきっかけに、ドイツ、フランス向けにさつまいものほか、小松菜、大葉をはじめ10品目の輸出を始めています。
JAなめがたしおさい全体での輸出の総量は、昨年度の実績が35トンだったのに対し、今年度3月末の見込みが528トンと、およそ15倍に飛躍しています。このうち、さつまいもは全国トップレベルの産地です。
ヨーロッパ向けには輸送手段として航空便を使い、産地からヨーロッパの顧客まで3日程度で商品が届く仕組みです。さつまいも以外でも、日本一の生産量を誇るピーマン、葉物野菜やレンコン、トマトなど年間60品目以上の野菜を生産しています。
今月9日には、JAなめがたしおさいの棚谷保男組合長らと水戸市の県庁を訪れ、大井川知事に輸出の取り組み状況と実績報告をしました。大井川知事は「世界で戦える茨城の戦略商品として芋は一押しの商品。県もこれからもしっかり応援していきたい」と話しました。
JAなめがたしおさいは今後もブランド化と生産者の意識向上を図るため、輸出に力を注ぐ方針で、地域に根差した産品のブランドを保護する地理的表示保護制度・G1への登録も目指すということです。