12月15日に悪態まつり　笠間の岩間地区

餅や賽銭を供える天狗姿の氏子たちに参拝者が、罵声を浴びせて供え物を奪う「悪態祭り」が、12月15日、笠間市岩間地区で開かれます。「悪態祭り」は、天狗が住んでいたという言い伝えがある笠間市の愛宕山に江戸時代中期から伝わる祭りです。地元の領主が、住民から、日ごろの不満を聞き出し、政治に生かそうと始めたと伝わっています。

現在は、毎年12月の第3日曜日の日中に開かれています。白装束で天狗に扮した氏子が、途中のほこらなどに供えた餅や賽銭を参拝者が奪い合い、その際に、悪態をつきます。供え物を奪い取った人は無病息災や家内安全などのご利益があるとされています

「悪態まつり」は、過去、テレビなどで取り上げられたため、この時期になると、問い合わせが相次ぎ、毎年1000人から1500人の参拝客が訪れます。愛宕神社・総代会では、「年に1度、この日だけは馬鹿な事を言っても良い祭り。天狗に悪態をついて無病息災を祈り、幸せになってほしい」と話しています。