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2024年11月12日(火曜日)

つくば市 市長退職金は満額の6割 市民によるネット投票 参加は0・4%

つくば市は11月12日、2期目の任期が満了した五十嵐立青市長の行政運営を市民のネット投票で退職金に反映する、評価結果を発表しました。

100点満点で評価した結果、退職金は満額となる2039万円の6割に当たる、およそ1278万円となる見込みと発表しました。投票は、15歳以上の市民ならスマホのアプリから投票できる試みでしたが、投票したのは全体の0・4%に当たる1048人でした。五十嵐市長は1期目から退職金廃止を公約に掲げ、4年前の退職金は最低額の22円でした。

ネット投票には、投票の秘密をどう守るのかのほか、特定候補への投票の強制といった不正リスクが指摘されています。住民との距離を縮めるアイデアが求められる自治体で、情報発信を武器とするリーダーの取り組みには大衆受けを狙うポピュリズム、大衆迎合主義と結びつくとの危うさもあります。 

国家戦略特区「スーパーシティ」として様々な実証実験が国から許可されたつくば市。公職選挙でのネット投票に向けた取り組みは続きます。

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