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2024年11月08日(金曜日)
江崎玲於奈賞に金沢大の安藤特任教授 分子の動態を高速撮影可能な顕微鏡開発
(写真提供:茨城県科学技術振興財団)
10億分の1メートルという極めて小さい世界を扱うナノサイエンスの分野で、優れた業績を挙げた研究者を表彰する今年の江崎玲於奈賞に、分子が動く様子を直接撮影する事ができる高速原子間力顕微鏡を開発した金沢大学の安藤敏夫特任教授73歳が選ばれました。これは茨城県科学技術振興財団が11月7日、発表したものです。
安藤教授はタンパク質の分子を観察する原子間力顕微鏡の動作速度をおよそ1000倍向上させ、タンパク質が動く様子を可視化することに成功しました。安藤教授の研究により、極めて小さいナノスケールで起こる様々な現象を観察することが可能になったため、今後、医薬品の開発や半導体分野での応用なども期待されています。