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2024年11月01日(金曜日)

障害者グループホーム「恵」一部効力停止

入居者から食材費を過大徴収し、経済的虐待をしたとして茨城県は、11月1日、障害者グループホーム運営会社「恵」が運営する県内5か所の施設を指定の「一部効力停止」とする行政処分を発表しました。11月5日から半年間、公費負担による新規利用者の受け入れができなくなります。

茨城県障害福祉課によりますと、「恵」は、障害者グループホーム「ふわふわ」の竜ケ崎市内や古河市内など5か所で、開所した2022年4月から2023年1月までの間、76人から、食材費を本来の2倍から2・4倍徴収し、400万円近くにのぼる不当な利益を得た人格尊重義務違反の疑いが持たれています。全額返還しているものの施設側は、県の聴取に対し「解釈の違いだった。あらかじめ、食糧費として徴収したものを返還しなくても良いのではないかと思った」などと弁明したということです。

障害者グループホーム運営会社「恵」は全国で100か所あまりを設置し2024年6月、愛知県内で同様の違反があったことから厚生労働省が連座制を適用して全国に監査を指示していました。その結果、茨城県は、金額とともに不当に得た利益を東京・港区の本社にプールする手口による経済的虐待が法人ぐるみだったと判断しました。

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