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2024年10月31日(木曜日)
認知症患者の事故 賠償救済 11月から 市が負担へ 守谷
守谷市は、認知症患者が他人に財産上の損失を与えた際の賠償金を、市が加入する保険で肩代わりする取り組みを、 あす、11月1日から始めます。
守谷市はすでに「認知症高齢者等SOSネットワーク」という事業を行っています。これは、認知症で徘徊の心配のある高齢者を登録し、行方不明になった際には家族からの連絡を受け、市と警察、消防署などが連携して捜索に当たります。市内の40以上の事業所にも協力を要請し、捜索・保護に協力してもらう仕組みです。この仕組みには認知症の高齢者およそ100人が登録しています。
守谷市によりますと、年間で数件程度、認知症の高齢者が、市内を走る鉄道の線路内に立ち入るケースがあるということです。このため、守谷市は、認知症患者が誤って線路に立ち入って電車を止めたり、アパートの下の階に水漏れさせてしまったりして、本人や家族が賠償責任を負った場合、市が保険から最高3億円を限度に肩代わりすることにしました。認知症患者によって生じた損害を肩代わりする制度は茨城県内で3番目ということです。