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2024年10月15日(火曜日)

水戸京成 不正受給 元総務部長に懲役3年

新型コロナ対策の国の雇用調整助成金およそ10億7000万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている水戸京成百貨店の元総務部長 片岡卓也被告58歳に対し、水戸地方裁判所は10月15日、片岡被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

判決によりますと、片岡被告は、既に起訴されている水戸京成百貨店の元社長の齋藤貢被告などと共謀のうえ、従業員の休業日数を水増しした虚偽の申請書などを茨城労働局に提出し、雇用調整助成金およそ10億7000万円をだまし取ったと断定しました。

水戸地方裁判所の村山智英裁判長は「被告人には、私利を図る意図はなく、齋藤被告とは従属的な関係にあったことは認められるが、水戸京成百貨店が県内でも著名な企業であり、不正行為をした際の社会的影響は十分想定できた」と指摘しました。弁護側は、公判の中で、「齋藤被告の指示に従わざるを得なかった被告は真摯に反省しており社会的制裁も受けている」として、執行猶予の付いた判決を求めていました。

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