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2024年09月24日(火曜日)
中村喜四郎氏 政界引退発表 「健康なうちに 後継は後援会の意向に従う」
衆議院選挙で当選15回を数え、「無敗の男」と呼ばれる立憲民主党の中村喜四郎・元建設大臣75歳が9月24日、次期衆議院選挙に立候補せず、政界を引退すると発表しました。茨城県庁で記者会見した中村氏は、「心身ともに健康なうちに政治家をやめるべきと確信した」と語りました。
中村氏は、田中角栄元首相の秘書を経て1976年の衆議院選挙に27歳で初当選し、その後自民党で建設大臣などを歴任しました。1994年のゼネコン汚職事件で逮捕され、実刑判決を受け失職しましたが、2005年の衆院選に無所属で出馬し、国政復帰を果たしていました。2021年の衆議院選挙では、茨城7区で立憲民主党から出馬したものの、自民党の候補に敗れ、比例代表で復活していました。
中村氏は引退を決めた理由について、今年の春から夏にかけて地元の選挙区内で行ったミニ集会で、地域住民の政治に対する怒りを感じ、野党候補が勝負できる状況になってきたことを挙げました。また、立憲民主党の代表選については、「代表に選ばれた野田さん安定感があり、外交、防衛が語れるリーダーだ。次の選挙で与野党伯仲を実現できる。」と述べました。
また、記者団から15回も当選できた理由を問われると、「事件の時も、名もなき真面目な人達が信じて支えてくれた。日本一の後援会だと思っている」と、と話しました。
後継の候補については、「後援会の意向に従う」として、自ら指名する事はないとコメントしました。