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2024年09月02日(月曜日)
オンデマンド型期日前投票の実施見送り つくば 10月の市長選と市議選で
つくば市選挙管理委員会は9月2日、移動の難しい高齢者や障害者の自宅近くに投票箱を載せた車を派遣する「オンデマンド型期日前投票」について、10月27日投票の市長選挙と市議会議員選挙での実施を見送ると決めました。委員から「業務が煩雑で時期尚早」との意見が相次ぎ、見送りで一致しました。
つくば市は今年に入り、1月と8月、模擬投票を行って検討を進めてきました。2日の会合では、つくば市政策イノベーション部が、実証実験の結果について、「支障なく、適正に対応できていた」と報告しましたが、委員からは「業務が煩雑になる」「郵便投票で十分ではないか」などの意見が出て、「時期尚早」と判断しました。
衆議院の解散・総選挙の可能性がこの秋とささやかれる中、同日選挙となった場合、仕事量が増えて職員への負担増が予想されます。投票用紙の交付ミスなどを防ぐ措置をとるのが難しく、対応で混乱が生じかねないとの懸念も相次ぎました。
つくば市では今後、市長選と市議選の終了後に改めて導入の可能性を検討しますが、南委員長は「4人の委員全員が一致して納得する状況でないと実施は難しい」と語りました。