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2024年08月26日(月曜日)

「加速器」ライトアップで演出 高エネ研 9月7日に一般公開 トークイベントも

高エネルギー加速器研究機構のつくばキャンパスが、素粒子を光速近くまで加速させることができる「加速器」と呼ばれる装置のライトアップによる演出を、9月7日の一般公開でお披露目すると発表しました。

「加速器だから見える世界。」をテーマに、敷地内のさまざまな「加速器」など、16の実験・展示施設が見学できる一般公開では、体験コーナーや研究者によるトークイベントも企画していて、産業分野への貢献なども紹介します。ライトアップによる演出は、高エネ研創設当初からある、半世紀以上前に作られた「コッククロフト・ウォルトン型加速器で行われます。この機械は、陽子を75万ボルトの電圧で加速する機械です。高エネ研は「アート&サイエンス・プロジェクト」が制作したパフォーマンス映像の演出を応用し、巨大なロボットを連想される外見を魅せる企画です。8月21日、一般公開に先立って報道機関向け内覧会が開かれ、緑のライトアップで演出された「コッククロフト・ウォルトン型加速器」がお披露目されました。

一般公開では、世界最高の衝突性能の「スーパーケックビー加速器」も見学できます。4年ぶりの一般公開だった去年は3700人が来訪しました。見学は無料で、事前予約も不要です。

高エネ研は1971年に設立されました。「加速器」と呼ばれる装置があり、素粒子を光速近くまで加速させることができます。現在、素粒子同士を正面衝突させて、宇宙誕生直後の状態を再現しようと国際共同実験を行っていて、成果が世界的に注目されています。

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