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2024年08月23日(金曜日)
防災対策強化へ 常総水害9年で常総市長
鬼怒川が氾濫した常総水害から来年で10年を迎え、常総市の神達岳志市長は、8月23日の記者会見で、「災害の激甚化に備え危機感をもっていかないといけない」と述べ、防災対策を強化する考えを示しました。市民に防災を喚起する施策を、新年度予算の柱に据えたと明らかにしました。
常総市では、小学校での防災教育の実施や、住民一人ひとりに避難のタイミングを事前に決めておく「マイ・タイムライン」づくりを呼び掛ける取り組みを続けてきました。しかし、水害から9年が経過して記憶が風化し、市民のあいだに危機感が薄まりつつあるということです。
今年も、9月4日には小学校での防災学習をスタートさせるほか、9月8日には防災シンポジウムを開催し、改めて地域防災の重要性を呼びかけます。水害だけでなく、地震も多発しており、神達市長は水害から10年となる来年に向け、「防災先進都市にふさわしい取り組みを実現し、情報発信を含め行政がリードしていきたい」と述べました。