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2024年08月20日(火曜日)
原子力機構大洗 デブリ分析、技術的に不問
日本原子力研究開発機構は、8月20日、2011年の福島第一原子力発電所の大事故で発生した「燃料デブリ」と呼ばれる物質の詳細な分析について、「技術的にはいつ運び込まれても問題ない」と発表しました。大洗研究所で行った施設公開後の会見で燃料材料開発部の前田宏治部長らが明らかにしました。
燃料デブリについては、福島第一原発の事業主である東京電力が8月22日から試験的な取り出しに着手し後日、原子力機構大洗研究所に運ばれ、詳細な分析が行われます。原子力機構大洗研究所で受け入れるのは、耳かきでひとかけら採取できるとされる3グラム程度ということです。
前田部長は「核燃料物質の組成など準備が出来ており、デブリが均一かいくつかの層で分かれるか技術的にはいつ運び込まれても問題ない」、「汚染物から燃料へと規模が大きくなるがしっかり分析結果を出して、廃炉に活用できるデータにしたい」と話しました。さらに「比較的放射線量は高いとみられるが安全に扱えるレベル」などと加えました。しかし、燃料デブリを受け入れる詳細日程は、核物質防護の観点から「不明」としました。