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2024年08月02日(金曜日)

児童館長が着服 19万円を私的流用 懲戒 所属部署が隠蔽か 石岡市

石岡市で、去年9月に児童館の館長を務めていた52歳の女性職員が19万円を着服し、私的に使っていた不祥事があったのに、所属部署が隠蔽し、「公金着服の事実はない」とする虚偽の報告書を作成していたことがわかりました。

石岡市の谷島洋司市長が8月2日、記者会見し、明らかにしました。

石岡市は8月1日、女性職員を懲戒免職処分とし、54歳の福祉部長を停職3か月、次長以下の職員を減給の懲戒処分にしました。女性職員は去年9月、児童館の講座の教材費と負担金から19万円を会計課の金庫に預けずに私的に使っていたということです。今年1月、所属部署内部の職員が「公益通報」して発覚しました。所属部署の保健福祉部は当初、「公金着服の事実はない」とする虚偽の報告書を作成し、総務課による「正しく話してほしい」との聞き取りにも「着服の事実はない」としてきましたが、4月になって一転、虚偽を認めました。女性職員は私的に使ったあと、去年11月に19万円を返済しています。虚偽の業務報告書を作成し、当初「公金着服の事実はない」と主張していた所属部署は総務課の聞き取りに「19万円はいつもの場所にしまってあり、着服があったと思ってはいなかった」と説明していました。石岡市の谷島市長は記者会見で、所属部署による組織ぐるみでの隠蔽があったとして、自身の責任にも言及しました。

19万円は、児童館で開かれる習字教室の教材費に充てられていて、小学生の親から徴収している、月額600円の受講料を貯蓄したものです。余罪も疑われるとして、警察に、被害届の提出を相談しています。

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