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2024年07月29日(月曜日)
関東三奇祭「撞舞」の舞男 16年ぶり新人、39歳のとび職人初登場 龍ケ崎
龍ケ崎市で、雨ガエルにふんした男性が、高さ14メートルの柱の上で曲芸を演じる珍しい撞舞に、7月28日夜、16年ぶりの新人として、39歳のとび職人が観衆の前に初めて、登場しました。
撞舞は関東三奇祭のひとつとも言われる珍しい舞で、高さ14メートルの柱の上に設けられた畳半分ほどの大きさの台の上に、雨ガエルにふんした舞男がよじ登り、曲芸を披露します。今年の撞舞は7月28日夜、龍ケ崎市の八坂神社祇園祭で行われ、午後6時、2人の舞男の登場がアナウンスされました。
今年の撞舞には、16年ぶりの新人として、とび職人の小菅真幸さん・39歳が登場しました。本番に向け練習を重ねてきた小菅さん。
カエルの面をつけ、すそを絞った裁着袴で台の上で四方に矢を放ち、さらに、逆立ちをしたりあおむけになったり、妙技の限りを披露しました。白熱した演技に、集まった市民から大きな拍手が送られていました。
この舞は奈良時代に中国から伝わったとされ、雨ごいや豊作祈願の願いが込められています。小菅さんは当初、同じとび職人の大石浩司さん・41歳とともに演じる予定でしたが、大石さんが仕事で肩を痛めて降板したため、舞男を33年間務め、去年引退したとび職人で、急きょ再登板した谷本仁さん・55歳とともに、舞男の大役を務め上げました。