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2024年07月24日(水曜日)
来年度実施の茨城県教員採用試験 1次試験の「教職専門」廃止 全国初
茨城県教育委員会は教員志願者の負担軽減につなげようと、来年度行う教員選考試験で1次試験科目のひとつである『教職専門』を廃止すると発表しました。県教育委員会によりますと、一般選考における教職専門試験の廃止は全国で初めてだということです。
「教職専門」科目は、教育心理や教育法規など教育に関する総合的な知識を問う試験ですが、 県教育委員会は「大学の単位取得で理解を測れる」としています。これにより来年度は、5月に1次試験として各専門教科・科目を受験し、7月に模擬授業や個人面接などの2次試験を行うことになります。また、来年度は転職者や民間企業と併願の新卒者が教員採用試験を受けやすくするため、民間企業の採用試験で活用されている外部試験「SPI3」を1次試験として受験できる選考枠を新たに設けます。筆記試験の負担を下げることが主なねらいで、2次試験は一般選考枠と同じように模擬授業や個人面接を行います。
一方、小学校教諭志願者を対象に大学3年生の12月に行っていた教職専門試験は今年度をもって終了します。来年度からは、5月に行う大学4年生や既卒者向けの1次試験を大学3年生でも受験できるようにします。県教育委員会は、大学3年生で不合格だった場合でも翌年チャレンジできることから、教員を志望する新卒者の受験機会を確保したい考えです。