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2024年07月23日(火曜日)

生ごみ処理、クリーン電力システム つくば市 イベント会場で脱炭素PR

去年、茨城県内で初めて、脱炭素先行地域に選ばれたつくば市が7月19日から、つくばセンター広場で行われているイベント「つくばクラフトビアフェスト2024」の会場で、太陽光発電による生ごみの高速処理機、水素を利用したクリーン電源を提供するシステムの実証を始めました。

環境省が進める「脱炭素先行地域」に選定されたつくば市は、TXつくば駅周辺の中心市街地で、2030年度までに、電力消費に伴う二酸化炭素排出量「実質ゼロ」を目指しています。太陽光発電による生ごみの高速処理機、「スマートコンポスト」は、独自開発の微生物での生ごみ処理技術をもつ札幌市のスタートアップ、コムハムが設置し、焼却ごみを減らすことによる脱炭素・環境対策の取り組みを紹介しています。堆肥として活用でき、コンポストに取り付けた太陽光パネルで必要な電力を発電する応用力もPRしました。水素を利用したクリーン電源「水素吸蔵合金配送」のシステムは都内のインフラ資材製作会社那須電機鉄工が設置し、クラフトビールを販売する9つのブースに電力を供給、ドリンクの提供に貢献しました。

関係者も、部品や原材料を安定的に調達する仕組み全体のエネルギー収支改善に貢献するシステムの説明に耳を傾けていました。

つくば市はこうした取り組みを進めて、災害時でも電力を安定的に確保し、脱炭素を重視する企業の誘致にもつなげて、中心市街地を活性化させたいとしています。

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