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2024年07月17日(水曜日)
線状降水帯 技術向上 県単位で予測 水戸地方気象台「茨城防災気象連絡会」
気象庁が、災害級の大雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性を知らせる「半日前予測」を、従来の地方単位ではなく府県単位で発表する運用を始めました。
多数の死者・行方不明者が出た九州北部豪雨や西日本豪雨をはじめ、毎年のように全国各地で線状降水帯が発生しています。こうした中、上空の水蒸気量などから線状降水帯が発生する可能性があると予測される場合に、気象庁は12時間前から6時間前に半日前予測を発表します。これまでは「関東甲信」「東海」など全国を11に分けた地方ごとに発表していましたが、スーパーコンピューターによる予測技術が向上したため、対象範囲を府県単位に絞り込みました。
今回の運用開始には、住民の危機意識を高め、早めの避難につなげる狙いがあります。予測の的中率は従来と同じ「4回に1回程度」ですが、発生しても予報できない「見逃し」が「3回に2回程度」から「2回に1回程度」に減ります。
予測が発表された場合にはすぐに、自治体からの情報を確認して指示に従ってください。ハザードマップなどで被災想定区域や避難所、避難経路を確認することも大切です。既に屋外に出ることが危険なこともあり得ます。その場合は家の2階に逃げるなど最低限の避難行動を取りましょう。