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2024年07月08日(月曜日)

手術支援ロボ 茨城県内初導入 土浦・神立病院

ひざの関節などを人工関節に置き換える整形外科の手術で、ロボットが支援するシステムが、茨城県内で初めて、土浦市の病院で導入され、病院では「より安全で正確に手術を行うことができる」ということです。

土浦市の神立病院が導入したのは、アメリカに本社がある医療機器メーカーが開発したロボット手術支援システム「Mako(メイコー)」です。年齢を重ねるとともにひざや股関節が痛む「変形性膝関節症」などの患者がひざの関節を人工関節に置き換える手術を受ける際、骨を削り取る作業で使われます。手術の前にCT検査をし、さらに、患者の骨格の情報をコンピューターに入力して、切除する骨の位置や量などを決めます。手術では入力したプログラムに従って、医師が、削り取る部分が表示されたモニターの画面を見ながら、ロボティックアーム・ロボットの腕を操作します。削り取る骨の位置にロボットの腕を移動させる操作によって手術用の電動のこぎりで骨を削ります。従来の手術では角度で10度の誤差が生じる場合もありましたが、ロボットの腕が誤った位置にさしかかった場合には自動的に停まるため、関節周辺の筋肉や血管などを傷つける危険性がほぼなく、より安全で正確に手術を行うことができるとしています。術後の回復も早く、脱臼や傷みが軽くなるとの研究結果も出ています。神立病院では、去年11月から、ひざの人工関節の置換手術を50件実施し、このうち、「Mako」はこれまでに25件で使用しています。

神立病院によると6月末現在、全国で「Mako」の導入が進んでいるものの、北関東で導入した施設はないということです。

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