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2024年06月21日(金曜日)

茨城県、ベンチャートライアル事業者認定制度

産業界に革新を起こすきっかけのひとつにしようと、茨城県は、ベンチャートライアル優良商品等創出事業者を認定する制度を作り、6月21日、第1回の認定事業者9社を発表しました。

認定事業者に選ばれたベンチャー企業は、聴覚障害がある人などに向けて複数人の会話をリアルタイムで可視化するシステムを作った「ピクシーダストテクノロジーズ」と、災害復旧や河川整備などに活用する産業用水中ドローンを作った「フルデプス」、それに、コンクリート欠損部分を補充したり橋梁の錆を防止する塗料を作った「染めQテクノロジィ」などあわせて9社です。

ベンチャー企業の製品やサービスについては、実績不足により直接取引が困難で官民どちらの市場へも導入が進まない背景があります。このため、茨城県は、地方自治法施工令に基づくベンチャー企業に特化した事業者認定制度を創設し、ベンチャー企業が県との随意契約が可能になるなど行政からの公認や調達実績を大きな追い風に、商品の普及などを出来るよう後押しすることになりました。

大井川知事は、定例記者会見で「就任当初から、つくばの強みを活かしき切れてないと思っていた。日本の市場は、アメリカや中国とくらべ保守的。参入が難しい。現状、中国などから遅れをとっている。最大の目標は、茨城県の産業のイノベーション力を高めること。産業界にイノベする仕掛けを作る。研究機関が沢山集う強みを発揮するひとつの方法ではないか」と話しました。

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