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2024年06月17日(月曜日)
茨城近美 中村彝没後100年 アトリエ改修へクラウドファンディング
(写真は茨城県近代美術館提供)
水戸市出身の洋画家、中村彝が今年没後100年を迎えるのにあたり、茨城県近代美術館などは、美術館の敷地内にある中村彝のアトリエの周辺を整備するためクラウドファンディングで資金を集めると発表しました。
今回のクラウドファンディングは、『夭折の天才画家「中村彝」REMEMBERプロジェクト』と題し、中村彝のアトリエ周辺をリニューアルする事で、より身近な空間として、市民に親しんでもらおうというものです。
クラウドファンディングを行うのは美術館とパートナー企業による支援団体、茨城県近代美術館運営支援協議会で、目標金額は800万円です。
1988年の美術館の開館と同時に移築されたアトリエは、現在では、周りに植えた樹木が成長し、美術館の入り口や駐車場から見えなくなっていました。
(写真は茨城県近代美術館提供)
今回の整備では、木の剪定や伐採を行うほか、花壇を新しく作ります。開館時の開放的な姿に戻し、憩いの場としたいとしています。
美術館によりますと、今年11月から始まる中村彝の特別展までに、伐採などの作業を完了させ、年明けまでにはすべての整備を終えたいということです。クラウドファンディングは8月9日まで行われ、返礼品には、美術館のパートナー企業であるアパレルメーカー大手のアダストリアによるオリジナルのTシャツや近代美術館の館長による解説付きのプライベート鑑賞会なども用意されています。