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2024年06月13日(木曜日)

スタートアップのつくば市 「サーマリティカ」超断熱素材でヨーロッパ開拓へ

つくば市の物質・材料研究機構のスタートアップ企業で、高性能な断熱材などを製造・販売している「サーマリティカ」が7月、ヨーロッパのルクセンブルクに新しい会社を設立すると6月12日、明らかにしました。超低温から超高温まで耐える断熱材「ティーサ」を製造販売し、冬の寒さが厳しいヨーロッパの市場を開拓したいとしています。

新会社の設立は、12日、つくば市を訪れたルクセンブルクのギヨーム皇太子とつくば市の交流会で表明されました。

2021年に設立された「サーマリティカ」が製造する断熱材「ティーサ」は、暑さだけでなく、冷気も遮断できるのが特長です。ルクセンブルクには、宇宙資源開発に特化したイノベーションセンターがあり、ロケットの打ち上げに必要な液体燃料を冷やす素材や、地球に帰還する宇宙船が大気圏に突入する際、居住スペースを高い熱から守る素材などの開発需要を見込んでいます。

つくば市はおととし、ルクセンブルクの投資促進機関との間で、スタートアップ支援についての、覚書を交わしていて、今回の新会社の設立は、具体的成果の1つと位置付けられています。

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