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2024年06月11日(火曜日)
本業で新たな打ち出し 金属加工から農業 結城市
異分野の商品開発で新たな収入源を求める動きが企業で続いています。結城市の金属加工業「ヤマナカ」は、じゃがいをおいしく焼ける「腸極厚鉄板」や、高さを低くした「組立式ブドウ棚」など培った技術力を、農業関連の新たな商品づくりに生かします。
各地で「受注側」だった企業が、独自のものづくりに挑戦する動きがみられる中、「ヤマナカ」は、地元・結城市で子育て中の親子や、高齢化する生産者が使いたくなる、地域に愛される「モノづくり」に挑みます。注文を受けて製造するのが通例の中、製造した、分厚い「超極厚鉄板」は地域住民がアウトドアでバーベキューを楽しめるような商品として販売を準備しています。そして、ヤマナカは地上から1メートル程度の高さに実がなるブドウ棚の組立式商品を製造しました。製品化に当たっては、ブドウ棚の高さを抑えました。高齢化しても背伸びをしたり、台に上ったりせずに作業できます。
じゃがいもやブドウ。いずれも地域で生産されている農産物で、活用できる鉄板やブドウ棚は、試行的に売り出し始めています。地域社会を盛り上げるとともに、高齢化した担い手の作業環境の向上にも取り組みます。