ニュース

2024年06月05日(水曜日)

県北のローカル私鉄 揃って増収赤字減決算

茨城県北部のローカル私鉄、鹿島臨海鉄道とひたちなか海浜鉄道が2023年度の収支を発表し、揃って、増収赤字幅減少の決算となりました。

大洗鹿島線を運行する鹿島臨海鉄道は、旅客・貨物全般の収入が前の年度を上回ったため、営業収入は4・2%増えて9億9400万円あまりとなりました。しかし、燃料代が高騰し沿線の木の伐採など費用も増えた影響で最終的に4460万円の赤字決算となりました。

ひたちなか海浜鉄道は、通勤・通学の定期収入が減っても国営ひたち海浜公園やおさなか市場など観光需要の回復の影響を受け営業収入は3・3%増えて2億5000万円近くとなりました。しかし、人件費や燃料費、宣伝費などの費用は圧縮できず、最終的に690万円近くの赤字決算となりました。

2社は、共通して、観光を中心とした定期外収入の増加で増収赤字幅減少の決算になっており、ひたちなか海浜鉄道では「回復基調で推移し黒字化に向けての足掛かり」と説明しています。

新着記事一覧