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2024年06月04日(火曜日)
茨城県、県北の中小河川 調節池で雨水を貯める
去年(2023年)秋に茨城県の北部で発生した台風13号水害を踏まえた防災・減災対策として、茨城県は、中小の河川に調節池をもうける方法を追加することになりました。これは、6月4日開会した県議会第二回定例会で大井川知事が補正予算など15の議案にかかる県政報告で述べたものです。
去年(2023年)の台風13号水害では、小さな河川の分岐地点で水があふれ目の前にある日立市役所が、床上浸水して停電し一時、機能しませんでした。それを踏まえ、大井川知事は、日立市や高萩市、北茨城市を流れる中小の河川にかかる防災・減災へ向け、「河道掘削など従来からの河川整備の手法に加え、調節池の整備などにより一時的に雨水を「貯める」対策に計画的かつ集中的に取り組む」などと今後の方向性を語りました。
併せて、茨城県内全体についても触れ、台風シーズン到来前の7月までに、市町村と連携し洪水ハザード内の全ての住民を対象とした避難訓練を実施するほか、浸水リスクや避難方法などを市町村が周知するハザードマップなどを速やかに作成できるよう、今年度中に県が管理するすべての河川で、「洪水浸水想定区域図」の作成を完了させるとしました。