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2024年06月03日(月曜日)
取手市双葉地区 1年前の浸水被害を機に 対策強化 住民は「共助」取り組みも
取手市双葉地区で、大雨の際、排水が追い付かない「内水氾濫」によって街が浸水被害を受けてから、6月3日で1年となりました。取手市は、梅雨を前に、迅速な住民避難など水害対策を進めています。
去年6月の大雨で、双葉地区では内水氾濫が起きて、560棟が浸水被害を受けました。この経験を踏まえ、取手市は去年8月、大雨警報が発表されたあと、およそ6時間にわたって雨が続くと予想される場合は、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかける「高齢者等避難」を出すようにしました。また、避難指示の判断に役立てるため、道路が冠水した5か所に浸水認知センサーを設置しました。5月31日には、地域の住民に防災意識を高めてもらう講座を開いて、防災アプリの操作方法を紹介するなど、迅速な避難誘導に努めています。
一方、双葉地区では住民同士が、避難を支援する「共助」の取り組みを進めています。取手市双葉地区は、川や沼に挟まれて土地が低く、住民同士で避難を促すという意識を持ち続けることが課題となっています。地区ではフリーマーケットなどのイベントを開き、つながりを確認しているということです。