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2024年05月30日(木曜日)

成田空港の地元  稲敷市 上空から見よう 「航空業界学習支援事業」人材確保狙いに

稲敷市は航空業界に興味を持ってもらおうと、市内の小学6年生を飛行機に乗せて飛行する「航空業界学習支援事業」を行うことになりました。これは、5月30日の記者会見で筧信太郎市長が発表したものです。

小学生が飛行機に乗る学習は、今年が2回目です。1回目の去年は、希望する市内の5年生と6年生の親子が対象でしたが、好評だったことから今年は授業に位置付け、6年生全員が対象です。子どもたちは2つの便に分かれて搭乗し、2時間かけて稲敷市などの上空を周遊します。その間、機内食の弁当を食べたり、機内アナウンスを体験したりします。

稲敷市に近い成田空港は3本目の滑走路を造る「機能強化」が進んでおり、将来、空港で働く従業員は7万人になると見込まれています。しかし、成田国際空港会社の調査によりますと、稲敷市に住んで、空港で働く人は従業員全体のわずか0・5%です。稲敷市は国の過疎地域の指定を受けているだけに、成田空港の「機能強化」が地域振興の起爆剤になると考えています。筧市長は、子どもたちが安全で快適な空の旅を支える航空業界の仕事に理解を深めてほしいと、期待を寄せています。

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