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2024年05月27日(月曜日)

福祉専門職大学の元学長が大学を提訴 「不当な解職」

土浦市にある、福祉の専門職大学の元学長がこのほど、「学長の解任は不当だ」として地位の確認と慰謝料を求めて、大学を提訴しました。裁判を起こしたのは、アール医療専門職大学の元学長、柳久子さんです。

訴状などによりますと、去年11月、柳さんに「解任が理事会で決まった」と通知がありました。解任の理由は建学の精神に背いたことや研究費の不適切な使用とされましたが、柳さん側は「事実無根ないし、事実誤認の内容で、不当な解職だ」と主張し、去年12月、大学に地位保全を求める仮処分を水戸地方裁判所土浦支部に申し立てました。その後、柳さんは訴えが理解されにくくなったとして、仮処分の申請を取り下げたうえで、4月4日、大学を相手取り、教員としての地位の確認と慰謝料などおよそ260万円の支払いを求め、裁判を起こしました。柳さんは「学内で生じる混乱を早期に解決したい」などと訴えています。また、大学の教職員組合は5月27日、記者会見を開いて、「建学の精神に他の考え方を強引に結び付け、大学教員に強要していて、自分たちの労働条件にも影響しかねない」と話しています。

一方、アール医療専門職大学は「取材には応じられない。訴状は届いているが、コメントできない」と話しています。

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