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2024年05月24日(金曜日)

弁護団 一定の評価も時間がかかりすぎ 虐待相次いだ障害者施設の指定停止問題

入所者へ虐待を繰り返していたとして、東海村にある指定障害者支援施設などが茨城県から3か月の指定停止処分を受けた問題で入所者の弁護団が、5月24日オンライン会見し、「第三者委員会による原因究明が必要」などとする声明文を茨城県に提出することを明らかにしました。

この問題は、東海村石神内宿の社会福祉法人「愛信会」が運営する「第二 幸の実園」が少なくとも2020年ごろから施設長を含む複数の職員が、組織的、日常的に、暴言を吐いたり、暴力を振るったりなど9件の身体的虐待を行ったほか詐欺を含めた経済的な虐待も2008年から長年にわたっていたことも茨城県障害福祉課の調査でわかっていました。

入所者の弁護団は、24日開いたオンライン会見で「一定の評価はするが、通報を受けてからの対応に時間がかかり虐待の重なりを防げなかった」などと県の対応の問題点も指摘しました。そのうえで、3か月の指定停止処分を受けた愛信会が通常営業を継続するとコメントしたことから「県が愛信会を監督・指導し場合によっては、役員、管理職の解職も勧告すること、そして、第三者委員会による原因究明も必要」などとする声明文を県に提出することを明らかにしました。

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