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2024年05月15日(水曜日)

出張時のキセル乗車で 茨城県職員懲戒処分

3か月間にわたって出張時に列車の正規運賃を支払わずに乗車する、「キセル乗車」をしたとして、茨城県は、5月15日付けで、50才の男性職員を減給10分の1、3か月の懲戒処分にしたと発表しました。

処分されたのは、茨城県高萩工事事務所日立駐在所に所属する50才の男性職員です。所管する県土木部などによりますと、男性職員は、2023年8月から11月までの間、自宅から出張先の高萩工事事務所に向かうため、JR常磐線を水戸駅から高萩駅まで利用した際、定期券の所持区間ではない常陸多賀駅から高萩駅間の正規料金を支払わず、反対方向にあたる南中郷駅から高萩駅まで1駅分の切符を使って下車する手口で不正、いわゆるキセル乗車しました。また、水戸駅から高萩駅までの普通列車グリーン席の料金も支払いませんでした。2023年11月下旬、出張の道中、JRの職員に呼び止められて発覚し警察に通報されました。

特に、キセル乗車の道具として使った反対方向の切符は、南中郷駅が無人で改札時の印字が省略されることを悪用し定期的な出張のたびに次なる不正乗車への準備として事前購入していたたこともわかりました。不正乗車損害金135万円を納付し、示談で立件を免れたものの、信頼を失墜させたとして懲戒処分されました。県の聴き取りに対し、50才の男性職員は、「1回あたりの不正が少額で軽い気持ちでやった。高萩駅で みどりの窓口が閉じて人が少なくなり、追加料金を払うのが面倒、煩雑だった」などと話したということです。あわせて、135万円とされた不正乗車損害金の額には驚いた様子だったということです。

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