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2024年05月15日(水曜日)
水戸京成百貨店 雇調金不正受給問題 元総務部長は起訴状の内容認める
2020年4月から、およそ2年半にわたり水戸京成百貨店が国の雇用調整助成金を不正受給していた事件で、詐欺罪に問われている水戸京成百貨店の元総務部長片岡卓也被告58歳の初公判が5月15日、水戸地裁で行われました。片岡被告は「相違はございません」と起訴事実を認めました。
起訴状によりますと、片岡被告は、既に起訴されている水戸京成百貨店の元社長の斎藤貢被告と共謀のうえで、従業員の休業日数を水増しした虚偽の申請書などを茨城労働局に提出し、2020年9月と10月の2回に渡り、雇用調整助成金合わせて1億3300万円をだまし取ったとされています。
今日の冒頭陳述で、検察側は、斎藤被告からの指示のもと、2020年4月から5月にかけ、片岡被告ら総務部は、休業日数を変えた収支見積書を作成するなど、従業員の勤務データを改ざんし、申請を行ったと指摘しました。
片岡被告は、2022年8月までの2年半にわたり総額10億7000万円を不正受給していたとして合計3回起訴されており、追起訴分においては、来月以降の公判で審議される予定です。