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2024年05月13日(月曜日)

チームを組み在宅医療提供 つくばに診療所 医師の負担軽減 デジタル活用も

「自宅で最期を迎えたい」とニーズが高まりつつある在宅医療ですが、医師が看護師などと複数のチームを組んで在宅医療に当たる診療所が、つくば市に開所しました。24時間365日の在宅医療は、精神的な緊張など、医師1人の負担が大きいため、常勤・非常勤の医師を集約し、デジタル技術の最新システムで業務を効率化しました。

開所したのは在宅療養支援診療所「あいつくばクリニック」で、つくば市のほか、稲敷市、石岡市など半径16キロ圏内で訪問診療を提供します。全国展開を進めている、群馬県太田市の医療法人「あい友会」が運営します。国の調査で、20歳以上の人が最期を迎える場に希望したのは「自宅」が最多の69・2%となっています。

院長には徳洲会古河総合病院院長だった、福江眞隆さんを迎えました。

訪問診療に休みはありません。そこで、あい友会は独自のシステムで、5人の医師が750人の患者を担当する体制で患者をサポートし、さらにデジタル技術の活用も進めています。訪問診療チームが素早く対応するよう、位置情報や診療時間などをモニターで把握できるのが特徴です。このほか、従来は病院での閲覧が一般的だった電子カルテを専用端末で共有し、セキュリティーに配慮しつつ各職員が持ち歩けるようにするなど、独自モデルを運用します。医師が慢性的に不足し、開業医の高齢化が進む地方では珍しい取り組みです。

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