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2024年04月26日(金曜日)
土浦市、ケアラー救済へ家庭にヘルパー派遣
ヤングケアラーなどの救済に向けて、土浦市は、新年度(2024年度)から対象となる家庭にヘルパーを派遣し、食事の準備や掃除・洗濯、買い物代行など家事負担の軽減を図っています。
ヤングケアラーとは、学校に通いながら家族の介護・世話などをする児童・生徒を示しており、茨城県内では、こうした児童・生徒の6割から7割が相談の仕方を知らないことが問題となっています。それらを踏まえて土浦市こども包括支援課が調べたところ、ヤングケアラーを含めて家事の援助や養育援助を必要とする児童・生徒のいる家庭がこの1年で、およそ250件見つかったということです。このことから、土浦市は、新年度からヘルパーを2時間、500円で派遣し食事の準備や掃除・洗濯、買い物代行など家事負担の軽減を図ることになりました。利用の上限は年36回で生活保護世帯には料金を免除するということです。担当課では、「児童・生徒が子供らしく過ごせるよう保護者が必要性を認識し養育環境を整えてほしい。行政が積極的な施策を打つことによって、問題に気付かない、潜在化しているケースの発見に繋げなければならない」などとその目的を説明しています。
ヤングケアラーなどを救済するためヘルパーを派遣する事業は、国・県の補助があり土浦市が、5自治体目の実施になるということです。