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2024年04月26日(金曜日)
大洗鹿島線 10月から平均17・7%値上
鹿島臨海鉄道は、水戸から鹿島神宮を走る大洗鹿島線の運賃をこの10月から平均17・7%値上げすることになりました。国土交通省に認可を申請しています。
旅客営業課によりますと、1995年の改定以降、消費税の引き上げを除き、30年近くにわたり運賃を据え置いてきました。しかし、バブル期の旅行客に沸いた1992年度の358万人をピークに利用客が減り続け、人口減少や新型コロナの影響などを背景に2022年度は172万人と半減しました。ワンマン運転の導入など効率化を進めましたが、燃料価格や物価の上昇を受けたことから、車両や施設にかかるコストを賄うには、現在の運賃では限界と判断しました。
普通と定期利用をあわせた平均の値上げ率は17・7%で、水戸から大洗までの普通運賃は、現行330円のところ、420円となります。鹿島臨海鉄道では、「少子化を踏まえ通学定期券は9.2%の値上げに抑えた。今後も、沿線自治体やイベントなどとどう手を組むかが利用客増減のカギになる」などとしました。