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2024年04月23日(火曜日)
茨城県地域枠修学医師、1期生の従事義務が満了
茨城県地域枠で大学の医学部に修学し県内の医療機関に従事する9年間の義務期間を満了した1期生の男女2人が、4月23日大井川知事から感謝状を贈られ、「医者になる機会を作っていただいた」などと謝意を示しました。
感謝状を贈られたのは、2009年度に、ともに筑波大学に入学した、つくば市出身の消化器外科医・川嶋久恵医師33才と日立市出身の消化器内科医・小野田翼医師35才の2人です。
茨城県では、地域医療を担う医師を養成しようと、2009年度から、医学部の入学枠を確保し、医学生に、在学中の修学資金を貸与後、県内であわせて9年間従事することを条件に全額の返還を免除するシステムを進めています。懇談で、2人の医師は謝意を示し、引き続き、県内での在住と勤務を明言しました。
苦労や課題について川嶋医師は医師が少ない高萩市内で従事した頃に「手術が必要な患者を、日立市内の医療機関に送ることが多かった」、小野田医師は「後期研修で施設の規模と指導医の人材に課題があり専門医の資格取得に遅れが出る」としました。
茨城県医療人材課によりますと、地域枠で入学した医学生には毎月15万円から20万円の資金が貸与され、4月1日現在、地域枠で修学した医師は223人が、茨城県内の医療機関で勤務しているということです。