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2024年03月21日(木曜日)

医師の働き方改革 4月からスタート 診療時間内受診や複数主治医制に理解求める

4月から始まる「医師の働き方改革」の推進に伴う影響について、茨城県医師会が、県内の規模の大きな31病院を対象にアンケートを取ったところ、8割を超える病院が「救急当直を担う人材の確保が難しくなる」と回答しました。さらに、6割以上の病院が「受け入れられる救急車の台数が減少する」およそ5割が「曜日や時間帯によって受け入れられない診療科が発生する」など、救急医療に懸念する声を上げました。

茨城県医師会の鈴木邦彦会長は「地域医療を守りつつ、 医師の働き方改革を進めるためには 医療機関や医療従事者だけでなく、 患者さんも含めて 関係者が一丸となって取り組んでいく必要があります。 医療機関を受診される県民の皆様にも本制度をご理解いただき、 改めて 医療機関の適正受診 救急車の適正利用へのご協力をお願いいたします 。」と述べました。

病院や診療所などに勤務している医師の労働時間に上限を設ける「医師の働き方改革」が4月スタートします。一部の例外を除いて勤務医の時間外と休日労働が過労死ラインを超える年間960時間までに制限されます。医師の長時間労働は全国的に問題になっていて、鈴木会長はひとりの患者を複数の医師で対応する複数主治医制への理解も求めました。

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