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2024年03月21日(木曜日)

身の守り方などを学ぶ 笠間で防災講座

笠間市が3月15日、市内の友部公民館で、災害時の備えについて学ぶ「誰ひとり取り残さない防災講座」を開きました。市民ら20人が参加し、全国各地で育児中の母親を対象とした防災講座を開いている一般社団法人「スマートサバイバープロジェクト」のかもんまゆさんが講演しました。

かもんさんは地震のメカニズムや室内で身を守る方法などを説明し、高齢者や障害者ら自力避難が難しい「要配慮者」への対応については、「茨城は「地震の巣」ともいえ、地震はいつでも起こる。いろいろと配慮していかねばいけない」と語りました。

講演後、かもんさんは、身を守るための課題について「家具の転倒防止や備蓄はよく知られているが、取り組んでいる人はいつも3割。大地震が起きた直後など関心が高い時期をのぞいて関心は高まらない。自ら取り組まないと命を守れないことを想像するモチベーションが上がっていないことが課題。」と話しました。

 能登半島地震から2カ月半以上が経過するなか、大切なことについて「災害から学び、同じ悲劇を繰り返さないためには、被災していない地域の皆さんも考え、語り部がつなぐことが大切だが、そういう人がなかなか育たない。震災13年過ぎたのですでに過去の出来事、とせず、未来を変える話につなげることが大事な役割だと伝えたい。」と話しました。

講演では、笠間市の防災に対する取り組みの紹介もありました。

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