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2024年03月14日(木曜日)

土浦一高卒・八牧美羽さん 小児がん患者へカテーテルケース ボランティア親善大使に

3月、県立土浦一高を卒業したつくば市の八牧美羽さんが、手作りのカテーテルケースを贈る活動で、プルデンシャル生命保険など主催の「ボランティア・スピリット・アワード」を受賞し、アメリカ・ボランティア親善大使に選ばれました。小児がんで闘病する子どもたちを支えたいと始めた活動が評価されました。4月にニューヨークでの表彰式に出席します。 

がんで入院している子どもの中には、治療のためのカテーテルの一部が体外に出ていて、皮膚のトラブルが起きたり、それでカテーテルを抜いてしまったりすることがありますが、予防する商品はありません。

八牧さんはオンラインでの取材に「病気や障害 怪我などによって衣服をうまく着脱できないというニュースを目にして、医師をしている 父に小児がんを患う子供たちの入院生活で困ってる言葉が何か悩んでいることとかはないかと尋ねたところ、治療のためのカテーテルが偶発的に抜けてしまったりとか固定することによる皮膚トラブルが起きたりしていることを知った。ただ、カテーテル ケースというものは広く 市販されているものではなく、少しでも役に立てることはないかなと思って活動を始めた」と話しました。

カテーテルケースは日ごろ、保護者らが自作していて、八牧さんは「あくまでも一例だが、インターネットで検索して小さな巾着袋などを入手して代用する手だてを取っていた保護者が多かった」と話しました。これまでに自作、寄贈したケースは120個を超えていて、綿の生地は、友人や近所の住民から使っていない端切れを譲り受けました。「メインの布地は近所の住民や友人にカテーテル ケースの製作で協力してほしいという風に声をかけたところ、快く賛同してくれた。各ご家庭の生地の切れ端を調達した。」と話しました。

「すべての人に健康と福祉を」意識し、レモネードを販売して売り上げを小児がん患者の支援に充てる「レモネードスタンド」にも参加し、課題解決に向けた活動にも力を入れています。4月からは大学生で、医療の分野を学ぶということです。

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