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2024年03月04日(月曜日)

医薬品の過剰摂取による救急搬送が増加傾向

若者による濫用が社会問題となるなか、医薬品の過剰摂取により体に異変をきたし、救急車で搬送された人が県内では、ここ数年、増加傾向で、女性が7割を占めたことがわかりました。茨城県では、医薬品の適正販売に関する指導や相談窓口の周知に取り組むことになりました。

茨城県薬務課によりますと、県内24の消防本部や消防局が2020年から2023年まで4年間に救急搬送した人について調べたところ、医薬品の過剰摂取が原因だった人は、2020年に459人だったものが、2022年は535人、2023年は557人にのぼっていました。増加傾向にあり、2023年は4年前の1・2倍を示しました。特に、女性は、全ての年代で割合が高く、全体の7割を占めています。年代別では、特に10代と20代の増加が顕著で、2020年に37%だったものが2023年には45%に増加し、人数が1・5倍になっていました。

茨城県薬務課では「誤った飲んだ人が含まれているものの、顕著に増えている数字は、意図して医薬品を大量に飲んでいるオーバードーズとされるもの」としたうえで「大量に飲めば『気分が変わる』などとSNSでそそのかされた人もいたのではないか」と推察しました。そして、今後は、「国の医薬品医療機器法の改正の動きを注視するとともに、薬局・薬店には、「会話による確認や観察から、複数店舗での購入に及んでいないか」など大量購入や過剰摂取を防止する策を講じてもらいたいとしています。

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